DHEAは生殖機能を助ける

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は体内でコレステロールから作られ、副腎・中枢神経・卵巣などから分泌されます。代謝され、男性ホルモンや女性ホルモンに変わって行きます。このことから、DHEAは「ホルモンの母」と呼ばれることもあります。

25歳ごろをピークにDHEAの産生は低下し、血中レベルも低下します。平行して男性ホルモンや女性ホルモンのレベルも低下し、男性も女性も性機能をはじめとした全身の機能が衰えてゆきます。

2000年ごろから、DHEAが40歳前後の女性の卵巣機能を高めるという報告が出始めました。

  • 35~40歳の女性5人にDHEA 80mgを2ヶ月投与した。DHEA、エストラジオール(女性ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)、成熟卵胞の数が上昇し、1例が妊娠した(原著はこちら)。
  • 43歳の胚凍結保存を希望する女性がDHEA 75mgを9ヶ月服用した。4ヶ月を過ぎるとともに採取できる卵胞の数が著しく増え、エストラジオールも上昇した。42歳と33歳の女性もDHEA服用でIVF(体外受精)に成功した(こちら)。
  • 卵巣機能の衰えた平均年齢40歳の25人の女性がDHEA 75mgを4ヶ月服用し、その前後でIVFを受けた。DHEA服用群には有意に多くの卵胞が認められ、より多い受精卵が得られた。副作用はニキビと皮脂腺の分泌亢進があったが、多毛は見られなかった(こちら)。
  • 卵巣機能の衰えた平均年齢42歳の89例の女性が75mgのDHEAを4ヶ月服用した。対照群に比べ、卵胞の数は有意に少なかったが、妊娠は有意に多かった。副作用はニキビ、皮脂の分泌増加、軽度の脱毛が見られた(こちら)。

近年日本では、結婚も出産もますます遅くなっています。30代後半になって子供がほしいと思っても、なかなか妊娠できない例が増えています。DHEAはそういう方たちの助けになるのかも知れません。

Leave A Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です